Home-Made Modern
江崎グリコの新業態である生キャラメル専門店。その土地にあった、その場所でしか食べられないオンリーワンショップとして新千歳空港にオープンした。
長い海外暮らしを終えて、北海道の自然の中で暮らす夫婦が日々の楽しみとして作っていたスイーツが評判を呼び、お店としてオープンしたという仮想のブランドストーリーのもと、「Home-Made Modern」をデザインコンセプトとした。
Home-Madeを感じる家のような空間。潜在的に北海道を感じさせる、素朴で、素材を活かしたラスティックなデザインやディスプレイに現代的なエッセンスを少し加えた、センスのよい夫婦の個人邸といった雰囲気の世界観を約10坪の狭小空間の中で表現した。
「家=OPEN KITCHEN」と「その軒先と庭=SHOP」という空間構成により、おいしいスイーツをその場でつくるお家のキッチンと、その軒先に人々が集まるといったイメージをつくることで、アットホームで気軽に立ち寄ることができる、憩いとにぎわいのある、活気あふれる空間を生み出した。
アイコンとなる家型のOPEN KITCHENは通路からの視線のあたりになるよう、斜めに配置し、空間に動きを与えるとともに、人々の興味を誘引しやすい仕掛けとしている。
また、商品の特性から要冷蔵が必須であるため、機械的、機能的な面を感じさせないよう冷蔵ショーケースを特注制作し、デザインの調和と他店との差別化を図っている。
新千歳空港という北海道の玄関口にあるこのお店から北海道がもつおおらかさや、あたたかみを感じて頂き、訪れる人々にとって大切で楽しい思い出ができる空間になればと思う。
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