敷地の南側には道路を挟んで公園があり、午後には多くの子供たちが遊んでいます。その気配を家に居ながら感じることが出来て、しかも公園からは覗かれないようにするためには、1階南面は開口部を最小限に抑え、逆に北側を開く必要がありました。そこで北側には採光のための中庭を設け、内と外が混ざり合うひとつの空間として計画し、奥に行くほど明るく広い開放的な空間としました。この中庭は風と緑が爽やかに香り、反射光による柔らかな光で一日中満たされています。