世田谷区内商業地近くの低層住宅地に位置する一戸建ての住宅の新築です。
高さ制限が厳しい状況で天空率計算を利用し最大ボリュームを導き出しました。
道路高低差を利用した駐車場の地下1階に住居部分の地上2階を加えた3層構成です。
プライバシーに配慮しながら明るく開放的な空間を確保するために、屋根と2階床を片持ちスラブにすることで大開口と大きな吹抜を実現させました。スリット状の吹き抜けにより2階だけでなく1階にも陽射しが差し込む空間となっています。道路側は大開口と広い中庭を配置することで水平方向の広がりも確保されています。
外断熱の鉄筋コンクリート造はコンクリート打放が大好きな建築主の希望。
断熱材はEPS(0.034W/m・K)50mmを採用し、左官仕上としています。
第44回東京建築賞奨励賞 受賞作品