・美味しいパンを焼くこと
・美味しいと言ってもらえること。またお客さんに喜んでもらうこと
・日々納得できるパン作りができること
これが目的で、住まいはその為の休息の場…
そんなパンづくりに対する強い想いを感じました。
だからこそパンとそれを作る厨房が主役で、建築はその想いを入れる器でありシンプルな箱としての建築を考えました。
ありがちな装飾は無用で、こだわりのある美味しいパンを店に並べることで十分にその個性を表現できると考えました。
北側に車の通行が多く歩道を持つに県道、南に生活道路としての市道に面した敷地での店舗併用住宅のプロジェクトです。1階を主に店舗、2階を住宅として計画しました。
1階の売り場が北側県道から見えるように大きな窓開口を設けました。一方、2階の住居部は騒音やプライバシーを配慮し窓を全く設けず、シンプルなファサードの中にスッキリとした暖かいデザインを試みました。
売り場は主役のパンを並べるだけのシンプルな空間にし、売り場に続くイートイン、テラスデッキは、お客さんが集まり、ゆっくりパンを食べ、お茶を飲み、語らえる癒しの橋として提案しました。
そして、販売接客がFace to Faceで、かつシンプルに対応できるように対面式レイアウトを考えました。
厨房は既存機器類を効率よく配置できるように考慮し、作業スペース、作業動線に余裕を持たせ、気持ちよく、楽しくパンづくりができる環境を提案しました。
2階住居部はコンパクトに考え、家事動線も短く機能的で使い勝手の良い計画としました。南側のテラスとリビングダイニングは一体的な利用ができ、ハイサイド窓からから光か差し込む開放的で明るい住空間を提案しました。
天然酵母のパンづくりは深夜から作業が始まり毎日体力勝負でもあります。一日の疲れをしっかりとり、明日の活力が養える様な住まいを目指しました。
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