日本画家の家族の為の住宅兼アトリエの改修工事。
既存の建物は、台形状の旗竿敷地に建築面積いっぱいに建てられた築10年ほどのRC造の建物である。子供二人が独立した事に伴う生活スタイルの変化と実際に住んでみた際の不満を踏まえ、今回の計画に至った。
当初は新築、改修両方で検討を始めたが、最終的には躯体のみを利用し、断熱、設備も全て一新する改修案が採用された。
平行な壁が少ない上に、ガラスの多用により家具等を配置できない、プライベートな場が無いといった不満を踏まえ、直角あるいは平行な壁を配し、引戸の操作により見える見えないの関係つくり出す事で、新しい生活スタイルに対応した使いやすい空間となった。
また、クライアントが様々な国から集めた絵画モチーフや美術品を飾る場をいろいろな場から眺められるよう工夫しており、来客の多い家族にとって美術館のように見て、飾って楽しめる場としている。
共同設計:川島真由美建築デザイン事務所、羽馬建築設計事務所
写真撮影:Takeshi YAMAGISHI
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