今回は増築や減築を施した住宅の建築事例をご紹介します。本の家、港が見える家、古民家改修など、増築・減築により住みやすくなった家の建築事例をぜひご覧ください。
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<1>二世帯住宅の棟続増築「継目の家」
玄関共有、階で世帯を分けて生活していた住宅に、2階世帯の専用玄関と手狭になっていた家事スペースを拡張しながら、それぞれの世帯に部屋を追加しました。
既存の建物は和風の家でありながら増築部分はモダンな形を求められ、違う意匠を完全に分かれて見えないよう増築部分の壁が伸びてつながったように感じられないかと一部の壁を曲面にしています。道路側から見ると両世帯が共同で使うスペースを大きなミラーガラス張りにして外部を映り込ませ、壁を斜めに入り込ませて割れ目のように見えるようにしています。この部分が2つの世帯をつなぐ「継目」となっています。
棟続きで囲まれた側は開放的な庭となっていて、大きな窓をつけて室内とつながるようにしています。
玄関に入ると斜めに入り込んだガラス張りから外部空間が見え開放感のある空間が広がります。2つの世帯を分けられるようにしながら吹き抜け空間でつなぎ、互いの存在を感じるようにしています。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:3000万円以上〜3500万円未満
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<2>練馬の改修
都内、築30年超の木造2階建て住宅の改修工事です。屋根と外壁は残してサッシを取替え、主に断熱・気密性能をアップして耐震補強を施しています。
当初からロフトがあったり造り付けの家具が充実していたりとそれなりのつくり込みのあった住宅なので、間取りの変更は水廻りと階段位置の最小限にとどめました。
2階の廊下は幅を広くして共用スペースや予備スペースと名付けて、住まい手が工夫したりその時々で自在な用途になるようにしています。2つの個室のロフトには新たに大きめの天窓を設けて、共用スペース側の壁をなくすことで、1階LDKから階段~2階共用スペースを通ってロフトまで抜けるような風の通り道をつくりました。所々で仕切りや床をなくすという、ささやかな「減築」の操作で全体をゆるやかにつないだ家になりました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:100〜150平方メートル未満
・予算帯:2000万円以上〜2500万円未満
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<3>西坂部の家/二世帯へのリノベーション&増築
増築と改修のプロジェクトです。
1984年に当時4人だった核家族のために建てられた住宅を、築35年を経て一家と新たな家族が共に暮らす家へと更新しました。
既存部分はほぼフルリノベ&耐震補強を行い、2階を既存部分にまたがるように増築しています。これは増築部分が既存部分に負荷をかけないよう配慮しているためです。
【事例詳細】
・構造:混構造
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<4>サンルームと大きなリビングのある暮らし(増築+改修)
家族の変化や木々の成長と共に改修や増築を重ねる中、建主であるご夫婦は2世代前に建てられた「母屋」と建主の世代に建てた「離れ」のふたつの家を行き来して生活していました。時間が流れ、ふたり暮らしになったご夫婦は娘夫婦や孫たちを呼ぶことができる新しい生活を希望していました。思い入れのある「離れ」を残しながら、この土地か持つ豊かさを取り込み、未来に引き継ぐ改修と増築を行うことにしました。
既存住宅のベランダを室内化し、明るいサンルームにしました。
なんでもテラスという大きな何でも出来る屋根下空間があります。
【事例詳細】
・構造:混構造
・敷地面積:300平方メートル以上
・予算帯:3500万円以上〜4000万円未満
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<5>減築リノベーション事例
大量の書籍を保管するためにワンルームマンションを借りていた施主。その本をすべて保管したい。また、とにかく寒く、カビがひどい家を暖かくしたい。常時室内干できる洗濯物干場を作りたい。という3点が大きな希望でした。数えると1万冊近くあった書籍の本棚を家の各所に作ったことから「本の家」と名付けました。
計画地は南東に山があり午前中の採光は限られています。また土砂災害崩壊危険区域にあったため建て替えが困難なことからスケルトンリノベーションで建て替え同様の耐震性と断熱性能を確保することにしました。日当たりシミュレーションで真冬でも日射取得ができる窓の位置と大きさを探りだし、結果的に一部「減築」、一部「増築」することで性能を確保しながら施主が希望する必要緒室を計画しました。
午前中の早い時間帯から日が当たる2階壁に大きな採光窓を設け、洗濯物干場とした2階ホールの床を半透明の素材とすることで、2階窓から入った光を1階に導くことにした。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:100〜150平方メートル未満
・予算帯:2000万円以上〜2500万円未満
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<6>直島の家
アートの島で有名な直島の本村港にある住居の増築計画です。住居の1階ではカフェを経営されており、お子さんが生まれプライベート空間を確保する要望がありました。
素晴らしい景色の穏やかな港を眺めながら料理を作り、食事が出来るようキッチン、ダイニングを配置しました。
ダイニングテーブルはオーナーお気に入りのYチェアに合わせデザインしています。自然が豊かな土地で薪も豊富に取れる事から薪ストーブを設置し、火を眺めながらゆったりとした時間を。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
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<7>庭を楽しむ住宅(増築&リノベーション)
20年前に建てられた住宅のリノベーションです。クライアントの希望としては、広く使えて自由度が高く・統一感のある落ち着いた空間で生活がしたいという事でした。
住まい手の生活スタイルを生かせる空間を造り、そこに自然の変化の楽しさを加え豊かな空間となるように計画しました。
趣味で集めている古民具や器など、生活の中でお互いに引き立てあう住空間となっています。
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<8>古民家の耐震補強 田野口の家
150年前に建てた古民家です。
面影を残しながら地震に強い家に、減築改修+耐震補強を行いました。
これから先、100年以上住み継ぐ家となれるよう。
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文:SUMIKA運営事務局
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