***** コンセプト -路地の旅館- *****
今回宇治で初めて行われる新築の民宿プロジェクトです。
京都宇治の街並みといえば瓦屋根・杉・土間などを用いた
和の家が連なっている街並みがつくりだされています。
『 和 』の原点に返り和の良さについて再度、私たちは
考えてみました。
和には、独特の空気感や光と影の陰影、ワビサビといった
日本古来の良さがあります。それらの要素の中に、外部要
素を挿入し、昔ながらの京都宇治の街並みに和空間の良さ
を生かしつつ、『新しい和の空間』をつくりだします。
この民宿に一歩踏み入れると「路地のような通り土間」
空間が広がります。路地空間は訪れた人々にその先には
何があるのかといったワクワク感を与え、日常から非日
常の生活へと変化させます。路地の先には各居室を配置
し、室内にいながらも京都宇治の路地を散策しているよ
うな感覚を人々に与えます。
和というキーワードを改めて見つめなおし、
誰もがワクワクできる空間を生み出すことを試みました。