今回のプロジェクトは、京都市下京区の四条通り 四条河原町交差点に面する
住友不動産京都ビル8階のテナントの改装工事です。
7階と8階の飲食店を全面的にリニューアル改装し、『京都住友フードホール』を新たに
展開させる計画で施設全体のコンセプトとして、『京都』であるが故の色味や装飾を漆喰・木目・格子などさりげなく使い、落着ける空間として表現し、どことなく『和』な色合いや素材で、グレード感に溢れると共にオープンで入りやすい空間の演出を求められました。
店舗は、『うなぎ店』で京都という地で国内外から訪れる観光客に日本の食文化・日本らしさにふれていただける場にしたいということで木・銅板・墨入りモルタルなどの和を連想させる素材を採用し、日本らしさと『うなぎ店』を想像させる演出はできないかと考えました。
店舗内には、木の格子をランダムに並べることで、うなぎを捕獲する『ウナギテボ』を想像させています。
床には、墨入りモルタルを使い、柔らかい墨色で店内の雰囲気を落着かせています。
お店のファサードには、銅板を使用するデザインとしました。銅板は、酸で腐食させた、染め銅板を採用し、うなぎが泳ぐ水面のように様々な表情を見せてくれています。
存在感のある銅板が人々を惹きつけ、店内に招き入れ、和を感じながらうなぎを楽しんでいただき、様々な言語が飛び交うにぎわいあふれる店舗となるでしょう。