第43回東京建築賞戸建住宅部門優秀賞を頂きました。
平屋の平屋の独身者の住まい。
擁壁及び周辺環境との関係を踏まえ、
18.200×3.185mの箱を敷地に転がした。
コアを真ん中に据え、回遊できるワンルーム。
思考しつつ、歩みを進める回廊のごとき空間となった。
室内外のあらゆる要素間の「距離」に神経を注いだ。
一見、単調な空間のように見えるが、
微妙かつ複雑な、変化に富んだ場所を連続させることができたと考えている。
素材、そのテクスチャーは五感を刺激し、経年変化を味わえるだろう。
とにかくも「静謐さ」は実現できたと思っている。
庭の計画が未完である。
庭ができると、ようやくこのプロジェクトは完了する。