横須賀市の小高い丘にある閑静な住宅地。全面のバス通りは県有数の桜並木の名所で、春の借景が期待できました。建物のグランドレベルは、道路より2.5m程高いコンクリートの基壇の上。これが好都合で居間の窓は、大きなピクチャーウインドウの役割となりました。庭には、夏に赤い花が咲くサルスベリを植えています。
また、1階テラスに光が十分に落ちるように2階バルコニーの床はスケルトンのデザイン。前面道路はバス通りで人通りが多いため、キャンティレバーで持ち出されたスラブで視線を遮り、南の開口部を大きくとりました。1階は居間、食堂、客間。水回り以外はすべて畳。ワンルームで構成し、必要な時に間仕切りができるようなフレキシブルさを持っています。天井はヨシ、壁は自然塗料、外壁は不燃木貼。なるべくプラスティック製品を使わないように工夫しています。居間の中心に鎮座する階段の力桁は神奈川県産の杉無垢材。大工さんが現場で墨を出し、ノコで切り、かんながけをして丁寧に作っています。
設計当初はご夫妻2人でしたが、現在は家族が増え、穏やかな生活を送っておられます。
狭小地を有効に利用した住まい
コンクリートで張り出した大きなテラス
木にこだわった外観
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