敷地は茅ヶ崎駅から海岸に向かう雄三通りにあります。
今回の計画は自然や文化をいかに建物の中に点在させるか、さらにどのようにしてその流れをつくり、そして‘つながり’を作るかが大きな課題でした。
さらに建主の要望は防犯に優れ、また堅牢な住宅を作ることでした。
インテリアについては、親世帯はシックでモダンなイメージ、子世帯はシンプルでナチュラルなものを希望されました。お子さんのアレルギー対策も求められました。
この家の中心は中庭です。母屋の庭からソテツ、サルスベリ、白木蓮を移植し、ウッドデッキで二世帯をつないでいます。窓の高さや大きさをそれぞれに工夫して、緑、空、風といった自然が身近に感じられます。また中庭を介して、世帯同士の微妙な距離感を上手く解決することもできました。防犯とプライバシーを守るために、建物の配置はコートヤードをぐるりと囲む形。
外周に面する窓は、通風や採光のための最低限の大きさに絞り、防犯に配慮しました。機能とデザインを調和させ、人と人、さらには人と自然、人と社会。いろいろなつながりを大切にしました。
子供室と祖父母のリビングは、コートヤードを介して面しています。こどもでつながると楽しくなります。さらに子供室の中庭に面した窓を大きく開き、‘おひさま’という一番のアレルギー対策を見方につけました。
建物のいたるところから中庭が望め、家族の気配や人の動きをみることができ、楽しい住まいとなりました。
中庭でつながる二世帯住宅
防犯性の高いコートハウス
親世帯の高齢者対策
ご無沙汰しております。お元気ですか。
先日のお月様は美しかったですね。
茅ケ崎での暮らしも落ち着いてきて、こなす生活から味わう生活に変わってきました。
そしてこの家の素晴らしさを再発見しました。
我が家でしたかったこと。理想とした時間が流れています。
素晴らしい設計を本当に本当にありがとうございました。
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