中古車販売店の敷地内に新しく計画された、自動車修理工場。既存店舗の意匠に合わせて切り取られた斜めの波形の壁、そして斜め壁に支えられてせり出した庇が、静かな存在感を醸し出す。ガルバリウム鋼板の素材をそのまま活かした外壁は樹木の影を映し出すスクリーンとなり、時間によってその移ろいを見せる。土留めを兼ねたコンクリートの腰壁は、鋼製型枠を使用したことにより均質でないムラのある味わいを見せており、シンプルな中に、それぞれの素材が豊かな表情を魅せる建築となっている。
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