スケルトンインフィルとしての大規模改修です。子供2人が成人し、子育ての家ではない住まい空間に刷新したいとクライアントは望みました。B級ライセンスを持ち、毎週のようにカーレースに参戦することを趣味とする会社経営者であるご主人は内装にこだわりをお持ちでした。レース仕様の車のイメージ(具体的にはフェラーリ)をインテリアの主モチーフとしつつも、寛ぎに満ちた住まいらしい住まいをつくろう、それはあたかも都心の外資系高級ホテルのレジデンシャルスィートルーム的なものを目指そうと実にはっきりとした方向が設定されデザインとして応えようとしました。
トップライトから自然光が指す玄関では、白磁器タイルの床とし、壁はイタリアンスタッコ塗りとしています。正面には3階へ至る階段が続き、足元の強化ガラス踏板下には7色に移ろうLED照明器具が配されています。リビングルームはグレー色タイルの床とし、壁は同じくイタリアンスタッコ塗りとしています。吹抜空間には宙に浮いたようにオリジナルにデザインした建築化照明を設けています。洗面カウンター正面の壁は浴室との空間的繋がりを求めてガラススクリーンとし、サウナも併設した浴室に入る時には眼下に広がる都会の景色が美しく見えるように図っています。
①多様にニュアンス豊かな表情をみせるようガラスを巧みに使いこなした内装インテリア、②タイル張り床材をガラスに呼応させるように用いたこと、③LED間接照明をディテールデザインに気を配って統一的にまとめたこと
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