都心の25坪の敷地に建つ。段状になった敷地そのままに建坪率いっぱいの平面を設け、北側高度斜線が許容する範囲のコンクリートの壁を立てて、まずは可能な限り最大のリビング、ダイニング、キッチンを確保した。その他必要諸室は、逆に閉じた二つの木のヴォリュームの中に確保している。寝室、浴室、客間として機能を満たしながらも、コンクリートで覆われた空間に浮遊する木のオブジェのように存在している。また二つの木のヴォリュームは屋根を突き抜けて立ち上がり、間にテラスが設けられている。寝室と浴室とこのテラスは内と外が一体となった空間であり、下階のリビング空間とは違う経験ができる場所となっている。
共同設計者:増谷高根建築研究所
Photo:nacasa&partners、森吉直剛
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