「間」に住まう
敷地内それぞれの場所で自然との関係を読みとり、その場所に相応しい諸室を自然との繋がりを持たせる開口、テラスを設けて配置している。そして、これら諸室を緩やかに繋げていくこと、すなわち個々の室からは、また別の室が窓、テラス、庭、屋根架構等を通して感じられるように構成している。このように自然との「間」、空間と空間との「間」に住まうことがこの場所に相応しいと考えた。これら2つの「間」と共に、記憶との「間」という要素も加えた。敷地は住み手の生家があった場所でもあり、老朽化し解体することとなった母屋の材料(瓦、柱、梁、建具、基礎御影石)を一部保存し、また思い出のある木々を残し各空間に再利用している。自然、空間、記憶の「間」に住まう住宅である。
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