「家族が、時には一緒に、時には気配を感じる程度の距離感を」と、施主のやや漠然とした言葉から始まった家創り。
元々のマンション住まいで感じていた「同じ屋根の下に居るのに別々に居る感じ」を解消したいとの事だった。
母屋は正方形を基本とし、「離れ」としての和室が付随している。離れとはウッドデッキで繋がっている。
母屋の1階は十字型に区切られ、リビング、ダイニング、キッチン、スタディーコーナー、と4つのエリアに分けられた。
十字の中心には各エリアを横断するように一枚の大きな天板が配置されており、それぞれを繋いでいる。この天板はエリアごとにテーブル、キッチン、
デスク、とその役割を変移させていく。
各エリアの床高は天板の高さを基準に決定された。高さの揃ったテーブルトップは、お互いの目線の高さも揃えてくれ、別々のエリアに居ながら、どことなく家族も繋いでくれる。
この家では部屋の境界が壁ではなく床の段差が境界となっている為、
緩やかなコミュニケーションを実現している。
1階と2階の境界は大きな吹き抜けでつながっており、家全体が一体空間として感じられる。この吹き抜けを介して趣味の音楽が家中に浸透し、冬になれば薪ストーブの暖気を室内全体に運ぶ役割も果たしてくれる。
居住空間の壁面には窓がほぼ一つしかない事も大きな特徴だが、2つの吹抜に設置された大きなトップライトからは、一日を通して光が降り注ぎ、1階を含めた家全体を程良い明るさで包み込む。
和室は母屋とは対照的に墨色を基調としたダークな色でまとめられ、自らと向き合えるような静寂の空間となっている。低い天井に設置されたトップライトは月明かりも照明に変えてしまう。
正月には和室に家族を集め、新年の挨拶を交わすのだという。
1 1階は大きなワンルームとなり、その中心に大きなテーブルを配置。リビン グ、ダイニング、キッチン、スタディーコーナーを緩やかに繋いでいる。
2 リビングに大きな窓以外はトップライトよりやさしい光を供給。
3 離れの和室
1階は十字型に区切られ、リビング、ダイニング、キッチン、スタディーコーナー、と4つのエリアに分け、床高は天板の高さを基準に決定。高さの揃ったテーブルトップは、お互いの目線の高さも揃えてくれ、別々のエリアに居ながら家族どうしが緩やかに気配を感じれるように工夫しました。
1階と2階の境界は大きな吹き抜けでつながっており、家全体が一体空間として感じれるようにしました。
施主が家創りについてブログを書いてくれています。色々なエピソードや現在の住み心地などを詳しく書かれています。
ご興味がありましたらご覧頂けると幸いです。
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