長野県の八ヶ岳の麓、富士見高原の別荘地に建つご夫婦(50代)のための週末住宅です。
北から南に向かって緩やかに傾斜しているカラマツの森の中に高さを抑えたシンプルな切妻屋根を架けた建物を計画しました。
標高1200mの高原なので凍結深度による基礎深さを利用して半地階を作り、外国からの客人の多いクライアントのゲストルームと専用のパウダールームとしました。地階は一年を通じて温度変化が少なく、土は遮音、防音に適しています。また、半地下にしたことで、窓を設けることができ、通風、採光も確保できます。
西側の道路よりアプローチし、屋根付きのガレージを通ってエントランスへと進みます。1階は暖炉のあるリビング・ダイニングを中心に、キッチン、それと繋がる和室、家事室を配置しています。リビング・ダイニングから70cm上げて寝室とトイレ、洗面、バスを設けています。寝室レベルを上げることで、地階のゲストルームの天井高を確保し、建物の高さを抑えながら、寝室からはカラマツの森を見渡すような感覚を与えます。
寒冷地ということで寒さ対策にも気を配りました。外壁は外断熱を採用し、暖房は暖炉と併用して、灯油熱源による床暖房を採用しました。
カラマツの森の中に溶け込み、どこか懐かしさを感じるような素朴な建物を作りました。
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