築約20 年の戸建住宅をリノベーションした3 人家族の住宅です。
周辺は折り重なる山々、清らかな沢の流れなど、美しい里山の風景が広がる環境でした。
既存の建物は昔ながらの田舎の住宅といった間取りであり、しっかりと作られた印象を受
けました。そして2 間続きの和室や廊下によって分断された各居室など、大きさや部屋数
は十分ですが、現代の若いご家族の暮らしには合わない印象も同時に受けました。
そこで既存部分の良いところは残しつつ、住まう方の暮らしに寄り添い、そして日本の原風
景ともいえる周辺環境とも馴染むような住まいをイメージして設計を進めました。
部屋数を減らす事で生まれる「余白」が空間と空間をつなぎ、そこが新たな居場所となりま
した。その余白は暮らし方に幅を持たせてくれると同時に、新旧の時間を繋ぎ、外部環境と
も新たな繋がりを造ります。
ここでの暮らしのシーンの一つ一つが、家族のかけがえのない思い出となれば嬉しいです。
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