クライアントは大阪からご実家のある九州北部に位置する福津市に移り住むにあたって、その周辺の土地探しをしている頃から相談を受けました。
何ヶ所か候補地があり、一緒に検討を進めていましたが、公園に面する敷地が見つかり、そこに決めることになりました。
敷地の形状は整形で、平屋の計画が可能な大きさでした。
「公園に面する」ということで見晴らしの良さを生かしながら、公園側からの目線を遮る検討が必要となりました。
そこで目線を遮るための方法として、バルコニーの床をリビングのフロアよりもレベルを上げてスキップフロアとし、そのバルコニーにカウンター形状をつくることにより、壁をリビングのフロアレベルから人の背の高さほど立ち上げながらも圧迫感を感じさせないような見え方を検討しました。
デッキ材で造られたカウンターエリアは、外の景色を眺めながら、皆が横並びで過ごせる場所になっています。
リビングからはデッキのカウンター越しに空を眺めることができます。
外部デッキスペースからは公園を見下ろすことができる。また子供部屋からはロフトから公園を家の奥のほうから眺められる。
平屋を整形な敷地形状に計画するということで単調な空間になりがちですが、いろいろな居場所、景色を楽しめる構成となっています。