36年前に建てられた集合住宅のリノベーションです。
詳細は当事務所ウェブをご覧ください。
http://www.hyodo-arch.com/projects/yushima.html
■集合住宅の様子
13階の南西角に位置し、南に湯島天神、西に旧岩崎邸庭園を見下ろせる良い環境・立地にあります。クライアントは、老後を快適に過ごすスペースを確保するために、友人でもある元の所有者が手放すのをきっかけにこの住戸を購入し、リノベーションすることにしました。
■計画
リノベーションの主な要望は下記の3点です。
1.通路幅を十分取ること。段差を無くし、車椅子を使用する場合でも移動が楽な動線とすること。
2.広い洗面室、浴室とすること
3.狭いマンションなので、広さが感じられるような間取りとすること。
そこで、以下のようなリノベーションを提案し、実現ました。
1.極力、廊下を無くし、室から室へ直接移動できるようにして、動線を短くしました。手摺りが必要になったときのために、設置予定箇所周辺に十分な取付下地を入れました。
2.洗面室、浴室は住戸中心に配し、どの室からもアクセスし易いようにし、十分な広さを確保しました。通常のマンションの水回りは窓が無いため、昼間でも照明が必要であるが、浴室からサブリビングへ窓を設け、自然光が差し込む明るい水回りとなりました。
3.住戸全体の空間を感じられるように、分節された各室を再びつなぎました。具体的には、外壁や隣の住戸に面する壁・天井は白い材料で覆い住戸全体を感じられるようにし、仕切り壁は材料を変え杉板とし、高さを1.8mに押さえ、ランマをFIXガラスで視覚的につなぎました。又、天井が低い(2.25m)ため、視覚的に天井が認識されにくいようにフラットな仕上げとし、ダウンライト等の照明器具を天井に設けないことにしました。よって照明計画は、間仕切り壁天端にスリムライン(細い蛍光灯)を設置し、間接光による全体照明とし、夜もやわらかな光が広がる空間となりました。
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