太陽光が水面や木立に反射して少し力を弱めた瞬間の、強さから優しさに変わろうとする「一瞬の光と影」を空間に表現したいと考えている。また日が落ちた後の夕闇から刻々と漆黒に変化する、何気ない表情を空間のそこここにしつらえ、人々が感動する料理と料理の間合いにふと視線をくべれば、仄かな暗闇の中にシェフの優しく温かい人柄をどことなく感じるような、おおらかでシンプルな空間をデザインすることを考えている。(設計時のコンセプトから抜粋)