「生活に見え隠れする小さな幸せをしっかり抱きしめられる住い」
ストレスや少しばかり繊細な心と身体を、生活の中でじっくり癒したいとの要望からこの計画は始まった。
家族は空気や匂いの変化に敏感で純粋な心を持つ。
出来る限り石油精製品を排除したピュアな材料、木材、漆喰、無漂白な紙、
植物の種から摘出した乾性油などを使い、体と精神がリフレッシュする住いを計画した。この住いでは新築の家の匂いがほとんどしない。玄関の扉を開けると、誰もが何か我が家へ帰ってきたような、温かで少し湿度のあるような懐かしさを覚える。素足で歩き回ったり、床にゴロンと横になりたくなるような肩の力が抜ける住いだ。
photo by SS大阪