秋田の雪深い地方・湯沢の院内のリノベーションです。
1階は親世帯、2階は子世帯。
深い雪で痛んだ構造体を補強しながら、土間空間を冬は防寒対策に、夏は農作業の出入りが楽になるように、そして開放的で明るい住まいを提案しました。
古い建具を補修・調整して、既存の住宅と新しい生活をつなぐ架け渡しとして使いました。
新しい壁に古い建具、あたかも建具のインスタレーションのように見えませんか。
設計担当:納谷学、滝沢茂雄
構造設計:小西康孝建築構造設計 小西康孝(アドバイス)
施工業者:佐久組 佐藤隆志
構 造:木造2階建て(在来工法)
延床面積:223.26㎡(67.53坪)
1階床面積:141.26㎡(42.73坪)
2階床面積:82.00㎡(24.80坪)
①古い建具を利用
古い建具を捨てずに再利用しています。結果、白い空間に古い建具が浮かび上がるインスタレーションのようです。
②広い土間の風除室
農作業で泥を持ってきても掃除しやすいように、冬の底冷えから家を守るように、大きな土間の風除室を用意しました。
③耐震を兼ねたOSB
内側の壁を大壁にして構造用合板OSBを貼りました。家の中が木の優しい空間に変わりました。
豪雪地帯で冬がとても厳しいところなので、とにかく暖かい家にしてほしいとのことでした。
大きな土間の風除室を造って、外気が直接家の中に入らないように、また夏場は風が抜けるように、大きな建具で開閉できるようにしました。
最初は、東京から来た設計事務所だということで、お父さんの機嫌が悪く、受け入れてもらえませんでしたが、家ができたらものすごい笑顔になったのを覚えています。
その笑顔に救われました。
あなたの家の夢を叶えてくれる設計者は必ずどこかにいます。
歳の差も、遠くでも関係ありません。
勇気を持ってご連絡をしてください。
美術館
古い建具が絵のように、白い壁に浮かんでいます。
滝沢茂雄(元スタッフ)
小西康孝建築構造設計 小西康孝(アドバイス)
佐久組 佐藤隆志