【分節しつつ繋ぐ】
建設地は住宅が密集する狭小・旗竿敷地.
間口が狭く斜線も厳しいという条件の中,
いかに床面積を稼ぎ出し,かつ採光,通風等の快適性を
確保するかが重要なポイントとなった.
本計画ではそれらを一挙に解決するため
「三次元の平面計画」が求められ,
結果,スキップフロアによる空間構成となった.
大きな開口で中庭を取り込んだような
明るい「バッファーゾーン」を挟んで
「リビング・寝室ゾーン」と「キッチン・駐車場ゾーン」が
約1mの高低差をもって接続している.
これによって各居室,ゾーンが分節されつつも緩やかに繋がる,
視覚的そして機能的に柔軟性,開放性を有した空間となっている.
【リビングシアターという日常/非日常】
リビングには施主の趣味である映画鑑賞が
その日の気分や集う人数,映画の内容に合わせて
楽しめるよう50インチの液晶テレビと
100インチのプロジェクタースクリーンが設置されている.
通常少しでも部屋を大きくということで
LDKが一体になったものが多いが,
今回のようにステップフロアによってリビングとキッチン・
ダイニング分節されることで,狭さを感じさせることなく,
日常,生活感との距離を取る空間作りが可能になっている.
また,バッファーゾーンの階段がベンチ代わりにもなるよう
幅広のデザインにしている.
【アマンリゾートの風】
施主の持つ快適さのイメージは「アマンリゾート」.
単なるオリエンタル調,エスニック調ではなく,
優美さと気品を携える高級感.本計画の内装は
このイメージを目指し,床の仕様や
カラーリングから,ソファーやベッドのセレクトまで,
暮らしの「上質な豊かさ」を演出できるよう心がけた.
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