敷地は住宅街でありながら、緑や畑が残る環境である。隣地にはブルーベリー畑が広がっている。豊かな環境に最大限に開いたスペースを1,2階に確保し、それぞれ和室とリビングとした。玄関からは2階のリビングに導かれる。1階の各部屋には玄関からではなく、別に設けた階段でリビングから降りていく。それは限られたスペースを広く感じさせるため、あえて動線をつなげて一本にして移動距離を長くしている。家の中の移動をむしろ楽しみたいと考えた。妻から「シンプル明快ではなく、迷路のような家」という希望もあり採用した2つの階段は、結果的に玄関から1階の子ども部屋に行く動線をなくし、2階リビングを通ることで家族間の密なコミュニケーションを生むこととなった。
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