郊外に建つ3人家族のための平屋のログハウス。一部の人たちの趣味の家と思われがちなログハウスですが、様々な可能性をもった木の住宅としてその魅力を捉え直し、設計を行いました。
施主さんは木の家、仕切りが少ない(互いの気配が感じられる)こと、薪ストーブ、庭づくりを楽しみたい、窓から空や月が見たいといったことを望んでいました。 敷地は80坪ほどで北側が尖った台形をしています。北と西の厳しい環境(北風と道路騒音)を建物で緩和するように”く”の字に折り曲げ、真ん中に内と外を繋ぐテラスを抱くように配置しました。テラスには屋根がかかり日差しや雨を避けることができます。 室内はテラスを中心に巡る一体的な空間で、リビングと個人のエリアはテラスを挟んで対岸に位置し、適度な距離感で家族の気配が感じられるようになっています。
ログハウスのイメージを一新した木の家として、グッドデザイン賞、日本ログハウス協会 会長賞 等を受賞 http://www.g-mark.org/award/describe/47842
施工:安松託建、八潮産商ログハウス事業部
写真:片山文那