土地探しの段階からお手伝いさせて頂き最終的に周囲に畑の残るこの下保谷の住宅地で決定された。当初からデッキに連なる2階リビングやガルバリウムの外壁といったイメージが明確にあり、プランニングの方向性はあまりぶれずに進められた。1階は親子4人の寝室となるが男女2人のお子様がまだ小さいので当初は2室をつなげて使用し、将来的に間仕切りを塞いで親子の寝室を分離、子供室内も家具等によって2室に分けるといった考え方とした。東側隣地が畑で西側に前面道路という敷地条件から、2階南東コーナーにダイニングの開口を開き、西側にデッキと連なるリビングを配置した。ダイニングと対面のキッチン及びその背後のパントリー、リビングとつながる畳コーナーと上部のロフトといったものを北側に並べた。6寸勾配の北側斜線で切られる片面寄棟の切妻屋根で覆うことで懐の深い舟底のような屋根で包まれる2階リビングとなった。また、余計なもので化粧するよりは素地のままの方が良いという考えから、内装は塗装可能な紙クロスや合板張り、根太や構造用合板現しの天井仕上げといった素のままの仕上げとなった。今回はあまり馴染みのないエリアでの工事となるため工事業者選定に苦慮したが大学時代の友人が勤める町田の鈴木工務店が引き受けてくれ丁寧な仕事をしてもらえた。減額検討の中で工務店側から提案された1階床下吹込みのエアコンで全館暖房を試みている。
株式会社 鈴木工務店
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