毎年夏になると穏やかで美しい葉山の海岸に海の家が現れる。地元の竹を使って建てられるその家は、夏が過ぎると解体され廃棄処分となっていた。そこでその廃材を利用し、庭の垣根をつくることを考えた。波の泡のように積み上げられた竹の輪は、やわらかく視線を遮りながらも海からの風を通していく。
セルフビルドによって毎年少しずつ形を変え増えていくこの垣根が、葉山での暮らしの一部となり、葉山の風景の一つとなっていく。この地をこよなく愛する住まい手が、自ら風景を作り上げていく贅沢を感じ、葉山への思いをより大きなものへと育てていくことを期待している。
資料請求にあたっての注意事項