"30坪の敷地に車2台分の駐車場を持つローコスト住宅"という与件からプロジェクトはスタートした。施主はGTRを所有する車好きであり、敷地は北側4mの細い道路に面した住宅密集地であり、4方を隣家に囲まれている。
車2台分のスペースをキーとして住み手の生活、趣味、環境を柔らかく包むことを考えた。
住宅の半分を占める車2台分のスペースは上部のグレーチング床のテラスと共にパッシブな環境装置"eco-void"として、拡散された柔らかな光と気圧差による通風をもたらし、上部の可動テントにより日射と通風の調整を行う。居住部はeco-voidと最大限に接するようにフレキシブルなワンルーム空間として配置した。eco-voidはポリカーボネイト中空2枚貼りにより包まれており、周囲のいかなる些細な光をも拡散させながら内部にもたらす。住み手を柔らかく包み込むと共に、内部の光と影で周囲とコミュニケーションする。居住部は外断熱のガルバリウム鋼板の壁面により、省エネと快適な住環境をもたらす。
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