
本計画は、京都市中心部のビル内に計画したピラティススタジオの内装設計です。都市の喧騒の中にありながら、訪れる人が気持ちを整え、落ち着いて身体と向き合える空間を目指して設計いたしました。
既存建物は鉄筋コンクリート造のテナント区画であり、躯体の持つ素材感を活かしながら、柔らかさを感じられる空間構成としています。天井はコンクリート打放しを現しとし、無機質な表情を残すことで都市的な雰囲気を表現しました。一方で、床には温かみのある木質フローリングを採用し、素足で過ごすことの多いスタジオとして心地よい質感を重視しています。
入口付近には受付カウンターを設け、来訪者を穏やかに迎え入れる場としました。カウンターは縦格子の意匠とし、柔らかな陰影によって空間にリズムを与えています。天板には石調素材を用い、木と無機質素材の対比により空間の質感を高めています。
通路部分は白い壁面で統一し、余計な要素を排した静かな動線としました。壁の一部にはアーチ状の開口を設け、空間にやわらかな印象を与えるとともに、奥行き感を生み出しています。
スタジオスペースは、自然光を取り入れた明るく開放的な空間とし、身体の動きに集中できる環境を整えました。視線の先に植栽を配置することで、緊張感を和らげる落ち着いた雰囲気をつくっています。
全体として、無機質な躯体と温かみのある素材を組み合わせることで、静けさと心地よさを両立させた空間を目指しました。都市の中で日常から一歩離れ、自分自身の身体と向き合うための場所となるよう計画しています。

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