●概要
「プレイン・ハット」は、規模(床面積)、構造、間取り、仕上げ、設備等があらかじめ用意されているローコストでコンパクトな「普通の家」です。注文住宅のように固有性を持ち、分譲住宅のように入居までの煩わしさが少ない住宅です。あらかじめ規模・構造・設備が検討済みなので、お問合せから入居までの期間が約半年と短く、それでいながらお客様ひとりひとりのご要望に合わせてカスタマイズすることができます。
現在 3 つのタイプがあり、規模、間取り等のカスタマイズが可能です。玄関ドアや窓の位置は敷地の環境に合わせて変更できます。建物本体の価格は、1000万円以下がメインです。設計・工事監理料が通常の料金の 1/3 になっていますので大変お得です。
プレイン・ハットの詳細は下記アドレスをご覧ください。
http://www.hyodo-arch.com/plain_hut.html
この PH-6×6は、吹き抜けのあるリビングを中心とした、明るく暮らしやすい家です。大きな南側の窓からは、庭がよく見え、ガーデニングや家庭菜園なども楽しめます。
●敷地の様子
敷地は利根川沿いの平坦な土地です。計画時は駐車場として使われていました。周囲は住宅に囲まれている平坦な土地です。
●計画
敷地は十分に広いので、配置計画は十分な隣棟間隔を取り、ガーデニングや家庭菜園などが楽しめるように各戸に専用庭を設けました。庭と建物の一体感が感じられるように、庭側に大きな窓を開けることにしました。逆に庭側以外の外壁は開口部を減らし、隣家とのプライバシーを保ちやすいようにしています。建物本体はなによりもコストを下げる必要がありました。建築面積・階高・内外壁の面積をできるだけ小さくして材料を減らすうちに、必然的に建物は建坪9坪のキューブに近い形状になりました。そこで9坪ハウスの原型として有名な増沢自邸を参照しながらスタディを進めていったところプラン的にも構造的にもコスト的にも最適な 1グリッド 2.73m×2.73mの4グリッドが導き出されました。レディーメイド住宅なので建物外観は、幅広い年齢層に受け入れられるようにフラットルーフ等にすることは避け、普通の切妻屋根にしている。室内は広々と感じられるようにリビング、ダイニング、個室を吹抜につなぎ、住戸全体が一体の空間に感じられるよう、壁天井を白い壁紙で覆いました。居室以外の水回りと収納の壁の材料はシナ合板にすることによって、建物に挿入された異物として認識され、キューブ全体の空間を予感させるようにしています。各室、開口部を対角に配することによって視線が通り、動線を螺旋形を描くような空間配置としました。それにより小さいながらも空間に奥行きが感じられるようになりました。
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