傾斜地に整備された閑静な住宅地に建つ、夫婦と子供と猫1匹のための住宅です。
家族の気配が感じられる家、友達を気兼ねなく招待できる家、太陽光発電のある家。
これらの要望を実現するために、プライベートを維持できる、開放的で緩やかにつながる
空間構成を提案しています。
具体的には、1階と2階をそれぞれパブリックなエリア、プライベートなエリアとし、お風呂や洗面等の水廻りをあえて2階へ上げ、来客がプライベートエリアに立入らない構成としました。また、2階は廊下ではなく吹抜けに繋がるオープンスペースが、個室、水廻りをつなぐ配置とし、2階の気配が階下に伝わるように配慮しています。このオープンスペースは、テラスへも繋がっていて、1階から2階、そして外部へ抜ける視覚的にも、環境的にもダイナミックな空間構成を生み出し、風通しの良い明るく開放的な室内実現する要素となっています。さらにオープンスペースは、プライベートなリビングとして家族それぞれが自分の時間や場所を確保できる空間であるだけでなく、吹抜け部分の手摺を透明にして、猫とのコミュニケーションが取れるようにすることで、晩年を穏やかに過ごす猫のための場所にもなっています。
1階の奥に設けた多趣味なご主人のための趣味の部屋は、こもり過ぎないスペースが欲しいとのご要望から、階段の手すりを兼ねた縦ルーバーで穏やかな領域分けとし、小上がりにしたリビング続きの和室と共に、穏やかに領域分けされた、ワンルームに近い開放的な1階を実現しています。
南傾斜の屋根を持つ個室と、北傾斜屋根を持つ個室がV型の屋根を形成しながら突出する特徴的な外観は、これは太陽光発電のための南傾斜屋根とロフトを確保するための北傾斜屋根から生じた必然性のある形で、南傾斜屋根はそのまま片流れ屋根となり、リビングの南面に対して有効な庇を形成しています。
本間建設
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