3方道路に囲まれた、兵庫県姫路市の約25坪の土地に建つ、3階建ての住宅です。土地はあまり広くはありませんが、建物を3層にして平面的にコンパクトにまとめ、2台分の駐車スペース、そして中庭を設けています。中庭の木々は各部屋から眺めることができ、屋内にいても四季の移り変わりを間近に感じることができます。浴室は中庭と直接は接していませんが、クライアントご夫妻から「浴室からも中庭の木々を眺めたい」とのご要望を受け、中庭に向けて大きなサッシを設けた廊下を介して、浴室からも木々の緑を楽しむことができるようにしました。また、スキップフロアや吹抜けを組み合わせることで空間の変化を楽しむことができ、水平・垂直両方向に広がりを感じさせるプランになっています。外壁のガルバリウム鋼板は、クライアントご夫妻こだわりの『小豆(adzuki)色』に決定しました。道路を歩きながら建物を眺めると、『小豆(adzuki)色』の外壁に設けた大きな開口の奥に、『白色』の中庭外壁が見え隠れし、コンパクトながら奥行きを感じさせる建物にすることができました。