眼下に大阪平野の眺望が広がる兵庫県宝塚市での新築計画です。
200坪の傾斜地での計画をするにあたり、プロジェクトのコンセプトを「共生と余白」としました。 人生を楽しむには「余白」が不可欠です。 散歩をしたり、音楽を聴いたり、映画を見たり、生活に必須ではないそういった余白が、 仕事や子育てや家事などに活力を与えてくれているのではないでしょうか。 建築にも同じことが言えると考えています。土地を全て埋めるように建築するのではなく、 様々な場所に「余白」を配置し、内外のいたるところから余白を楽しむ家を提案しました。外構はコンクリートを極力使用せず、大地の持つ有機的な魅力を活かすこととしました。 緩やかに階段を降りると、グレーチングの浮橋が現れ、さながら寝殿造りの渡り廊下のように、 左右の植栽が目を楽しませてくれます。 浮橋を抜けると、寺社の拝殿をモチーフとしたモダンで荘厳な外観のファサードが家族を迎えます。
もう一つは愛犬との「共生」。 愛犬と生活において大切なのは、互いにマイペースで過ごすことができ、 離れていても目が届く空間をつくることだと考えました。 愛犬が暮らしやすい住まいは、人にとっても快適なはず。よりよい愛犬との暮らしを提案しました。
換気や空調(特に夏の熱中症対策)に配慮することから始まり、愛犬の回遊動線、水飲み場やトイレの位置、愛犬の目線に合わせた窓の配置、家の中の移動が負担とならないよう、階段の横にスロープを提案。 床材について 床材は、愛犬の足腰にやさしい床材を提案しました。
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