空にひらく家
都内の市街地に位置する集合住宅。
スマホとSNSの普及により誰もがいつどこでもつながる現代において、私たちはプライベートが希薄になった。
一日をがんばり終えておうちに帰ったときに、ゆっくりと自分と向き合える時間を大切にする空間が必要ではないだろうか。そんな建築を考えた。
狭小な前面道路と密集した住宅地という環境のもと、外郭を閉じることでプライベートを強くする。
反転、内部では空に向かって大きく開放された個別の中庭をつくった。その隔離された空間はゆったりとした時間をつくる。ぽーっと空を眺め、すっと肩の力を抜き、ほっと我にかえる空間。
閉じた外部と開いた内部の共存が個と向き合う時間と環境を与え、心身を充電させる。
現代病であるスマホ依存症やSNS中毒にメスを入れ、本当に豊かなくらしとは何か、もう一度見つめ直す場になればと思う。
過密住宅地においてファサードを閉じ、内部に開くことでプライベートな空間を確保。
各住戸は空にひらいた専用庭をもつ。
プライベートな庭を介して内外がつながる空間。
目時工務店
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