遠方から長野に移住されるご夫婦のための個人住宅の計画です。浅間山や敷地北側の樹木と5.5寸勾配の屋根をシンクロさせ周辺環境に馴染む建築を目指した。建築の形がそのまま内部空間で感じられるよう、登り梁の中に断熱材を納め、ラワン合板で一体的な面をつくり、屋根形状がそのまま内部空間を主体的に構成するよう試みている。東側のハイサイドライトにより日中の日の動きを緩やかに感じられ、日中は照明をつけなくても明るく穏やかに過ごすことができる。
1.片流れの屋根
2.2階と吹抜けで繋がるワンルーム
3.出窓ベンチ
土地に向き合い、お施主様の暮らし方をイメージするところから建築の在り方を考えています。移住される前の生活も見せて頂き、この土地での生活がどのように考えられているのか話し合いました。片流れの屋根は内部空間にもその形状が出現し、ハイサイドの窓からは光や風が流れ、空間を穏やかに包み込んでくれています。寒冷地は自然豊かな環境の半面、寒さや暑さとの戦いです。この住宅では予算の許す限り断熱・気密性能、耐震性能を高めています。その土地で普遍的な建築の在り方を追求すると同時に、地域としての性能を確保したデザインをご提案しました。
株式会社コプレイスアーキテクツ
株式会社三野建築構造研究所
長電建設株式会社
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