住宅街の端に位置する敷地で、裏側は市街化調整区域の山です。自然が損なわれない裏山の環境を有効活用するために、裏山を楽しめるような大きな窓を設置しました。床面積は、75㎡ほどのコンパクトハウスで、ドアの少ないワンルーム形式で計画しました。
・借景を室内で楽しむために、2階にLDKを配しました。
・仕上げの木部は、全て無垢材を使用しました。
・浴室の壁・天井は、青森ヒバを張り、香りよい空間にしました。
裏山の環境は良いものでしたが、敷地の地盤レベルが道路から1~2m上がっていたので、それを気にすることなくアプローチすることに課題がありました。アプローチ件カースペースをスロープとし、奥行きを持たせることで解決することができました。
家づくりを考えると、間取りにこだわる方がいますが、空間は、暮らし方や年代、家族構成によって常に変化します。水廻り以外の空間は、柔軟で、使い方を特定しない方がよいと考えています。また、間仕切り壁を多用すると、空間の柔軟性が損なわれるので、家具や棚などで仕切り、将来、容易に変貌できるようにするとよいと思います。この事例では、移動可能な引戸一組とトイレのドアのみで内部を仕切っています。
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