建築家と家づくり 好きに暮らそう SuMiKa
代田の家の建築事例写真
代田の家
合同会社あまね設計
相談するこの専門家の資料をリクエスト
代田の家の建築事例写真
キャンバスに追加する
写真を拡大する
もっと見る

 東京の住宅街にあった一軒家は老朽化のため建て替えを余儀なくされていた。60代の兄弟はともに子供たちが独立し、より暮らしをシンプルにしたいという思いが共通したため、元々そこに住む弟夫婦が土地を提供し、二世帯ではあるが、数十年ぶりの兄弟同居となった。つまり、この計画は60代の夫婦の家の減築であり、兄弟の家の合築である。
 確保可能な建物ボリュームが小さなものであったため、設計作業は、どれだけ最小限の空間があれば十分なのかを検証することから始まった。仮住まいへの引越しを繰り返すことで、荷物の整理が行われる。本当に必要なものを見つめなおし、生活を見つめなおす良い機会になったと思われる。
 設計は、旗竿型、前面道路高低差約4mという敷地の特性を生かし、プライバシーの確保と開放感の両立を重要視した。
 1階の弟夫婦世帯は、南側通り庭に対して広く低い開口部によって、隣地からの視線を遮りつつ開放的なリビングをもつ一室空間とした。約45㎡と決して広くない空間を収納壁で仕切り、開口部の高さや天井高さの変化をつけることで実際の広さ以上に広く感じられる空間を作ることに腐心した。
 2階には2世帯の共有空間としてアトリエを設けた。陶芸などの趣味にいそしむ空間として、かつ2世帯をつなぐ緩衝帯としての空間である。(現在は犬の部屋になっているが、、、)
 2階の残りのスペース約35㎡が兄の世帯である。スキップフロアの居間は朝日が差し込み、空を大きく切り取る出窓が特徴的な空間である。ここに至るまでには、前面道路より28段の階段、14段の屋外階段、3段の居間の階段を上るのである。兄は、その高さの変化を面白いと望んだ。バリアフリーの考え方とは全く逆の住宅であるが、楽しんで暮らせることが何よりも大事なのだと信じ、このような形とした。
 この小さな家に時には10人以上の来客があり、食事を振舞うことがあるという。わずか13坪の住宅が、閉塞感なく来客をもてなせるという。単純面積ではない広さを感じ有効利用して頂けていることを嬉しく思っている。

合同会社あまね設計のプロフィール写真

合同会社あまね設計

下川太郎

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
この専門家の資料をリクエスト
竣工年
2007
部屋数
指定なし
家族構成
二世代世帯
構造
木造軸組住宅(在来工法)
敷地面積
100㎡〜150㎡未満
延床面積
50㎡〜100㎡未満
予算帯
3000万円以上〜3500万円未満
所在地
北海道
ロケーション
住宅地
資料をリクエストする
あなたのプロフィール情報を入力してください。
  • お名前
  • メールアドレス
  • ご住所
    -
  • 建築予定地
  • 希望の予算
    万円〜万円
  • 完成希望時期
  • 同居する家族構成
  • 資料請求にあたっての注意事項

    1. 当社は,当社のプライバシーポリシーに則って,いただいた情報を利用します。
    2. 当社はお客様からいただいた個人情報を,お客様が指定された専門家へ提供すること、または当社サービスのご案内のために利用します。
    3. 当社は、本サービス又は利用契約に関し,お客様に発生した損害について、債務不履行責任、不法行為責任、その他の法律上の請求原因の如何を問わず賠償の責任を負わないものとします。
    4. 当社は、お客様が本サービスを利用することにより第三者との間で生じた紛争等について一切責任を負わないものとします。
キャンセル
入力内容を送信する
資料のリクエストが完了しました
リクエストありがとうございました!到着まで楽しみにお待ちください。
専門家の都合により、資料の送付が遅くなったり、送付できない場合があります。あらかじめご了承ください。
閉じる