建築費の高騰化が止まらない昨今、
コストを抑えながら豊かな空間をつくるには、
初期デザインの試行段階から建築主としっかりとした理念を構築していく必要があります。
敷地が南北に細長い敷地(間口6.5m×奥行18m)であったことから、
建物の間口を5.5mに固定して
高さ方向だけ「遊び」を入れていくスタディーを何度も繰り返しました。
様々なケースモデルを模型化して建築主と課題を共有しあいながら設計を進め、
最終的には階の間に天井高を抑えた空間を挿入して床のレベルを半階ずらし、
吹抜けやロフト収納などを練り込みながら空間に変化を与えて用途に見合った空積の「場」を作っています。
ローコストながらも、豊かな空間と十分な収納力を兼ね備えた住宅を実現させています。吹抜けのあるLDK、ファミリールームと個室、ロフト収納、花火を眺めるバルコニー、ワークルーム、外から見えない物干しなど、、。
都市の密集地にロフトスペースを上手く活用していけると、可能性が広がります。
模型を沢山つくり様々なケーススタディーを重ねて、それぞれのメリットとデメリットを可視化して打合せを行っています。課題を具体的にしながら建築主と共にデザインの方針を見出しました。
設計段階に十分に時間を掛けることが、コストカットに繋がることもあります。弊社は、多角的に検証と試行を重ねながらプロジェクトを進めて参ります。