富士の家
静岡県富士市に計画した4人家族のための家。
同一敷地内に祖父母の暮らす家があり、庭を挟んで向き合った形で配置されている。将来の介護を見据えた二、三世帯居住を想定した7LDKの計画。
家族の『個の空間』を尊重したいとの要望のもと、それぞれに単独の個室を計画した上で、それらを吹き抜けを介し繋ぐことで、間接的なつながりを持たせたいと考えた。
父の書斎は、仕事はもちろん、来客対応も可能にするため、玄関と直接繋がった位置に。LDKは家の中心に配置し、吹き抜けを介して上下階とのつながりを持たせる。実家機能として6畳2間の和室は襖を取り除けば12畳の空間を有し、新年の親戚の集いのスペースとして、来客時の宿泊スペースとして、将来の介護スペースとして多目的に使用できるよう配慮。
ランドリースペースの独立、サンルームの設置、キッチンのワークスペース等、日常の生活感を独立させるように計画。突然の来客にも生活感を感じさせない工夫をした計画となっている。
家族の成長とともに、家の使い方が変わる。個を尊重しながら、永く家族仲良くいられる様な家にしたいと願いを込め設計した。
大久保良太
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