家具職人と木工作家のご夫婦のための住まい。
当初平屋造りも念頭に入れていたが、ゆとりのある芝生の庭を縁側から眺めたい、というご要望から、敷地の余白を残すために、一部を平屋、一部を2F建てとしました。
玄関土間を入ると、キッチン、ダイニング、うち土間、畳の部屋、リビング、そして縁側、庭へと視線が抜け、室内は垂木をあらわした勾配天井で一体的につながるので、実際の面積以上にひろびろと感じられます。
外構やスチール金物は分離発注でお知り合いに発注され、内装壁の珪藻土仕上げや、造り付けの家具、建具は建主自ら施工されました。
引越し後の現在もなお、季節の移り変わりに応じて必要な物から少しずつ建具やベンチなどなどが出来上がっていくので、設計者としても毎度訪れるのが楽しみな住宅となりました。
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