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隠れた部分が主役になる家の建築事例写真
隠れた部分が主役になる家
吉村紳 一級建築士事務所

隠れた部分が主役になる家

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第6回あいち木造住宅耐震改修事例コンペ入賞作品
 施主様よりただ単に普通の耐震補強しただけでは満足感がなく、日常生活においても耐震補強の効果が目に見えるような提案をしてほしいとの要望があり、通常耐震補強をする場合にマイナス要素になってしまうな耐力壁の増設などを利点に変えてしまおうと計画しました。
 土葺き瓦屋根+外壁・内壁共に土壁の非常に重たい建物で、昔ながらの田の字型の間取りで、延べ床面積も183.01㎡と大きいため、補強が必要な個所が多くて、また目標の評点を1.0よりも少し余裕のある計画をしてほしいとの要望もあったので、既存の壁を補強するだけでは足りず、新たに耐力壁を増設する必要がありました。
 お施主さんのヒアリングの中で今の間取りにかなり不満があるらしく、間取りを改善する事から手を付けました。
①田の字型の和室も今の生活においてあまり必要なく、奥の部屋に行くのに手前の部屋を通るのが気を遣わなくてはいけないので中廊下を設けてプライバシーを確保したい。
②玄関ホールも広い割には収納が少ないので、物が散乱しているので改善してほしい。
③台所と居間の間に傾斜のきつい階段があり上り下りをもっと楽にしてほしい。
④居間の奥の台所がいつも暗く、明るくしてほしい
⑤2階の各部屋も使いづらいのでそれぞれの部屋を独立してほしい。
等の間取りに対する問題点を挙げてもらい、その中で耐力壁の増設を絡めて計画していきました。
 2階東側外壁の直下部分に壁が少なく、そこに耐力壁を増設したかったので収納を設けて耐力壁を増設しました。
 LDKにおいても階段両側に90×90(ダブル)の筋交を設けてそれを表しにし、部屋の中のオブジェになるような空間づくり、今まで天井の中に隠れていた小屋組みも大きなサイズの梁を使っており、それを表しにすることで力強い空間が現れました。
 大規模な改修工事だったので、お施主さんが夢を持てるような計画にすることで、改修工事のやる気を出してもらいました。
その結果「耐震改修工事をやってよかったと」言ってもらえました。

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吉村 紳

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
竣工年
2011
部屋数
指定なし
家族構成
指定なし
構造
木造(全般)
外壁仕上げ
土壁の上金属製サイディング
屋根仕上げ
土葺き瓦
内装仕上げ
土壁の上漆喰塗り、PBの上漆喰塗り
床仕上げ
無垢フローリング(カバ)
予算帯
1000万円以上〜1500万円未満
所在地
愛知県
ロケーション
郊外