地震発生率の高い日本。いつ発生するか分からない地震から大切な家族を守るために、より耐震性の高い家で災害に備えたいですよね。
そこで今回は“ 耐震性に優れた建築”をSuMiKa編集部が厳選しました。理想の安心・安全な暮らしを考えるうえでのヒントにしてください。
1:耐震・断熱の優れた家(建て替え)
2018年6月に起きた大阪府北部地震で被害を受けたことから、地震や台風に強く、防音や断熱を重視した家に建て替えを希望されたそうです。
解体後、調査により地盤が弱いということが分かり、まずは地盤改良工事を行いました。
さらに、建築基準法で定められている耐震等級の1.5倍、耐震等級3の『SSバリュー構造体』が採用されました。
通常、木造二階建ての住宅では、構造計算をする義務はありません。ですが、SS構造体ではしっかりとした設計検査を行うため、耐震性に優れた構造で建てることが可能です。耐震性が優れているので、より安心できますね。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・予算帯:2,000万円以上〜2,500万円未満
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2:耐震性とデザイン性が共存する家
施主の希望は「開放的で広々とした間取り」だったそう。柱や間仕切り壁の少ない大空間をつくるには、耐震対策も必要です。そこで、耐震構法“SE構法”を採用し、強固な骨組みで家全体を支えています。耐震性も、開放感も両得の家が実現しました。
さらに、セルローズファイバーを用いることで高い断熱性を確保しつつ、自然素材や無垢材をふんだんに使用した内部仕上げとすることで、快適な住み心地を高めています。
【事例詳細】
・構造:木造(全般)
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3:耐震・断熱・単身高齢者に対応したデザインリノベ
築45年の木造二階建ての改修。老後を快適に過ごせるように、大きすぎる部屋を廊下を挿入するという方法であえて小さくしています。そうすることで、壁面が増えて耐震性を高めることができ、さらに空調効率も向上するそうです。
耐震性を上げるだけでなく、快適に過ごせるような空間を作り、住む人のニーズに合わせた工夫がされていますね!
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:50㎡〜100㎡未満
・予算帯:1,000万円以上〜1,500万円未満
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4:都心の中庭付き木造耐震住宅
建物が中庭を囲んだコの字型をした特徴的な住宅。ただ、コの字型は長方形などのシンプルな形よりも地震の際の揺れ方が複雑になるため、耐震の面では不利な形です。また、特にコの字は真ん中の部分が劣化しやすいという欠点があります。
そのため、真ん中付近の壁の内部には筋交いや構造用の合板を張り、揺れに強い壁(耐力壁)をバランス良く配置しています。
2階の床の裏側には2.8cmもの厚みの構造用合板を張り、水平面の揺れに対する抵抗力を発揮するようにしています。
また、大きな力のかかりやすい位置を計算で割り出し、その位置にある柱には抜け防止のため耐震金物を使用しています。地震に強い家になるよう、たくさんの工夫がされています。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・敷地面積:150㎡〜200㎡未満
・予算帯:5,000万円以上
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5:再建築不可の家 耐震リフォーム ホテルのような内装に
木造2階建住宅を耐震化も兼ねて大規模リフォームしたのがこちらです。
以前は、構造材になっていた柱や梁にとても細いものが使われており、地盤が弱いこともあり目で見てわかるくらい建物全体が傾いていました。
そこで、ひび割れた基礎コンクリートを補強、弱っている柱や梁は新しいものに取り替え、耐震壁と耐震金物を必要な場所にバランス良く配置することに。耐震性を高めることで、家族全員が安心して生活できる空間が誕生しました。
【事例詳細】
・構造:木造軸組住宅(在来工法)
・予算帯:3,000万円以上〜3,500万円未満
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家族が安心安全に暮らせる耐震性に優れた建築事例をご紹介しました。
気になった間取り・建築イメージがありましたら、ぜひSuMiKaで建築家に相談してみてくださいね。
※この記事はSuMiKaの過去掲載した建築事例をもとに作成しています。