築40年を超えるヴィンテージマンションの一室をリノベーションしました。
住戸はマンションの住人たちが大切に守り育ててきた緑豊かなアプローチに面した開口部と遠景に美しい山並みを望むことのできる開口部を持つ一室でした。
大きな開口と高い天井が特徴的な室内はすっきりとしていて広々見えるのですが陰影ができにくい点と安心感という点ですこし物足りなく感じたので内庇を設け開口部に奥行きと連続性を持たせました。
3室あった個室はそれぞれが独立していたのですが空気の動きがなく結露でカビも発生していたため間仕切り壁を撤去して一室空間とし家具で間仕切ることにしました。
・内庇は窓辺に奥行きと連続性を
・内窓は断熱性と味わいを
・天井は小幅板とし一定の奥行き感とリズムを
すでにそこにあるもののを掬い上げ少しだけ手を加えるだけでより味わい深い空間になったように思います