堀川沿いの敷地に、3階建て(地下1階 地上2階)混構造の住宅です。
地下部はRC造、地上部は手刻み土壁による木造。
外部は、船枻造りと和型の瓦屋根で、壁は真壁漆喰と簓子下見板。
川沿いには欄干、通り沿いには町屋格子の意匠。
内部の壁は、中塗り仕上げ・大津磨きなど、主に真壁の左官仕事。
床には名栗の板、天井には網代・竿縁など和の意匠を採用。
準防火地域はプランや仕事を工夫する事で、伝統工法でも乗り切れるようになりました。
ただ、構造は仕様規定や許容応力度計算となると、合板や金物やコンクリートは避けられないのですが、大壁で逃げながら何とか乗り切れたのではないでしょうか。
昔の民家の姿が見られなくなった木挽町通りですが、またこの家がこれから100年先まで、日本らしい民家の姿を伝えてくれると嬉しいですね。
今回、RC+伝統工法の混構造にチャレンジさせて頂き、コンクリートの使い方次第で、伝統工法の可能性を広げられる事・もっと自由に建築する事を教えて頂けました。
和の意匠は、仕事していてやっぱり一番楽しい。
ありがとうございました。
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