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2017年 1月24日

「板倉工法」を知っていますか?通常の木造住宅の2~3倍の木を使う板倉工法の家に実際に住んでいる人に感想を聞きました。

板倉工法は、日本の伝統工法のひとつで、伊勢神宮や正倉院も板倉工法で建てられています。近年では、筑波大学の安藤邦廣名誉教授が規格化した板倉工法を提唱し、一般住宅にも「板倉」の家が増えてきました。今回は愛知県の「たかはし設計」で板倉の家を建てた2組のご夫婦にお話を伺いました。



愛知県日進市Nさんご夫妻


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-まずはじめに、マイホームを買おうと思ったきっかけを教えてください。

Nさん
以前から自分たちの家がほしいと思っており、いろいろと見ていました。その中でたまたま雑誌で、たかはし設計さんの板倉の家を見かけて、実際に見せていただいた結果、とても気に入ったので購入を決断しました。



-家を買う前にされたことはありますか?

奥さま
徳島の板倉の家のモデルハウスに行きました。家を実際に見たかったのはもちろん、一泊体験ができるということだったので、板倉の家を体験しに行きました。



-徳島のモデルハウスに泊まられた時に、購入の決め手となったことは??

奥さま
行ったのが真夏だったんですけど、クーラーがなかったんですよね。なかったんですけど、窓を開ければ快適で。もちろんモデルハウスなので、素敵につくられているということもあって、すごく良い体験ができました。冬にも行っているんですけど、冬はペレットストーブがあり雰囲気が良くて、大変くつろげました。ストーブ1台だけで十分に暖かかったです。



-実際に住まわれて、何年になりますか?実際に住まわれてどうですか?

奥さま
4年半ですね。

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Nさん
現在も快適に住み続けられています。この家の壁はすべて木です。今壁にはいろいろ張り物をしていますが、普通の壁紙より、使い勝手がよくて、すごいいいなって思っています。

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奥さま
この家を建てる前は、古いボロボロのお家に住んでたんですけど、服とかタンスとかカビるくらい湿気がひどかったんです。今は長雨が続いても、あまり湿気を感じることはないですし、暑い夏も寒い冬もそんなに嫌な思いをすることはありません。



-お友達とか遊びにきた時に皆さんの反応は?

Nさん
最初はやっぱり驚きますね。入ってきて、「木の家とは聞いていたけど、こんなに木が見えるんだ」って。あとすごくいい匂いがすると。

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-お友達にも薦める?

奥さま
はい実際に薦めています。木なんだけど火にも強いので、大きい被害にはならないそうです(*1)また最近自然素材を謳っている家も多いのですが実際には接着剤など薬剤が使われているものもあります。シロアリの防腐剤とか。この家はいっさい使っていません。やっぱり小さな子どもを育てることを考えると安心の家だと思います。あとは快適。湿気の面とか、暑さ寒さのそういう面でも快適です。
(*1) 板倉構法の壁で「防火構造」の認定を取得している

Nさんご夫妻、ありがとうございました。



愛知県みよし市Sさんご夫妻


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-板倉の家に出会うまでにどのように家探しをされたのかをお聞かせいただけますか?

Sさん
最初はマンションも選択肢にありましたが、いろいろと見ていくうちに木の家に住みたいとイメージができてきたんですよね。それで、あるハウスメーカーのモデルハウスを見た時にすごくきれいな家で、最新の設備が整っていて、とても素敵だなと思ったんです。
それと同時に、この家は今この時が一番きれいで、ここから古くなっていくんだなぁと思ったんですね。そう思った時に、やはりローンを組んで家を建てるというのを躊躇してしまったというか、お金を払うことに躊躇してしまったというのがありまして。
そこで考えを改めて、古くなっていくことが味になるような家に住みたいなと思うようになったんですね。ただ古くなるだけじゃなくて、それが趣とか味になる家になったらいいなと。

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-その方向性が決まったあと、板倉の家に出会って、よし、これでいこうと思った時の事を教えてもらえますか?

Sさん
木の家を重点的に探すようになって岐阜まで足を運んだんです。そこにも日本建築風の家を主に手がけている工務店がありまして、ちょっと素敵だなと思って見に行ったんです。
そこの社長さんと少しお話をさせていただいて、その帰りに、うちこういうのもやってるんです。と言って、いわゆる板倉の家を紹介いただきました。
今近くに建てている最中の家があるというので、案内していただいたんですよ。その時に建設中の板倉の家を見せていただいたのですが、その時は正直言ってナイなと思ったんですよ。建設中で、家のレイアウトなどで、あまりピンと来なかったんですけど。僕の第一印象っていうのは、正直言ってそこは良くなかったんですよ。



-一見、少し野暮ったく見えるから?

Sさん
そうですね。ピンクと白の混ざったような板を全面に使っていて、目にうるさかったというか。



-イメージが変わったのは?

Sさん
たかはしさんに、実際に住んでいる方の家を見てみませんか?と誘われて、日進市のNさん(最初のインタビューの方)のお宅を見せていただきました。正直Nさんのお宅にはいって、イメージが180度変わったといってもいいくらい、ちょっと衝撃を受けました。あれ?と思って、前見た板倉の家と全然違うなと。人が実際に住んでいると、こんなにもイメージが変わるのかと思ったんですね。

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-どういう衝撃でしたか?

Sさん
玄関に入った時の匂いは新品の家とはまた違う、本当に木の匂いっていうのはありました。この家も、住んでる分には自分たちの生活の匂いがプンプンしてるんですけど、お客さんとかがみえると木の良い匂いがするねーって言われるんですよ。2〜3日くらい空けると自分たちも木の匂いが真ん中の部屋でも感じられる。



-なるほど、その後、いろいろ検討されたと思いますが、徳島のモデルハウスには行かれましたか?

Sさん
泊まりました。徳島のモデルハウスは、壁を漆喰みたいな白い感じに仕上げている部分が多くて、この家とは違うのですが、でも板倉の家なので木の匂いがすごいして、広い空間もあって。徳島に行った段階では、他の家はほぼ見にいってなかったんですが、板倉の家を建てると決めていたわけではありません。ただ他の家に対しての興味がだいぶなくなっていました。



-実際に今住んでみて分かった、板倉の家のいい所を教えてください

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奥さま
心が落ち着きます。湿度が一定なので、年中だいたい蒸し蒸ししないので、夏もあんまりベタっていうのはなくて、梅雨もエアコンつけてなかったですし、あんまり、ジメジメするとか家の中にいても蒸し蒸しするねっていう不快なのはないですね。それだけでも、とってもいいです。

友達の家はフローリングで、ホコリとかちょっとたまってくると裸足で歩くとベタベタして気持ち悪いんだわ。とか言ってたんですけど、うちはフローリングじゃなくて無垢なんで裸足で歩いてもベタベタ感とかそういう気持ち悪いのはまったくないんですよ。だから、良かったな、と思いました。

Sさん
床は、木材は優しいですよね。フローリングはきれいですが、ちょっと冷たいし、逆に固いし、まあ、その固さが傷を付けないっていうのもあるんでしょうけど、木材は、僕らはこの柔らかさがいいなと思いますね。さきほどおっしゃられたように。うちのチビ助も、昨日もここでひとりゴロゴロくるくる回転してたんで、やっぱり床が気持ち良いんだろうなって思って。私たちの親がきても、夏場はカーペットを敷かずに床のままだったんで、そこにごろっとそのまま腰を下ろして、あっ気持ち良いね、と。あと、ひんやりはするけど冷たくないねと。

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本日はありがとうございました。Sさんの「古くなることで価値がでる家」という言葉が印象的でした。奥さまは、家でお味噌を自分でつくられているそうですが、お味噌の臭いが全然しないのも、板倉の家だからかもしれません。





この記事は、板倉の家を提供するKOTT(コット)のパートナー記事です。
https://kott.jp/

たかはし設計のホームページはこちら
http://takahashisekkei.net/

Text&Photo SuMiKa編集部

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