名古屋錦本町通りにある、築14年の賃貸マンションの共用部改修工事。104戸ある13階建のマンションの屋外共用部通路には、2つの吹き抜けがあり、コンクリート手すりが立ち上がっている。共用部の両側には開口が空いているが奥まで光が入って来ず、特に低層階は日中でも暗い。
このコンクリート手すりの圧迫感を和らげるために木パネルで覆い、あたたかみを加えた。また、既存手すり頂部の水勾配が内部側に下がっていたのを金属笠木で外側に下げて、内側が汚れないようにした。足元の立ち上がりにはモルタル調のタイルを使用して、既存の床モルタルに合わせた。ベージュ色の壁面は空間を明るくするだけでなく、木素材を浮き立たせるために白く塗り替えた。素材の切れ目には間接照明を入れ陰影を強めて、木パネルの手すりが軽く浮いたように見せている。
資料請求にあたっての注意事項