ピアニストのための住宅です.
遮音や音響を考慮した2階のスペースは、引戸を閉じてそれぞれを居間やピアノ教室として使う事が出来ます.
引戸を全開すれば、コンサートホールとしても使われます.
木は、ほどよく音を吸収し、柔らかくしてくれます.
又、ピアニストが映えるように、光の入れ方を工夫しました.
ピアニストである建主は、ここでコンサートをやる夢を持っていました。
限られた敷地面積の中で、2階をできるだけ大きく(35帖)確保し、LDK兼ピアノ室としました。
二つの部屋は引戸で仕切っていますので、状況により使い分けができます。
片流れ天井は、エコーを起こさない為のものです。
高窓のガラスには、ピアノを紫外線から守るため、飛散防止フィルムを貼っています。
屋根付き駐車スペースを、2台確保したいとの要望もありました。
本体のみで、法規上許容される建築面積を、ほとんど使ってしまっています。
そこで、庇は先端から1mセットバックして建築面積に算入することを逆手にとりました。
庇を二つに分けることで、それぞれから1mセットバックさせると、建築面積はほとんど0の状態になります。
このやり方で、どうにか2台分の駐車スペースを確保することができました。
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