-分譲地に建つ住宅へ、少しの工夫の提案ー
分譲地の街並みは整然としており一見綺麗でもあるが、言い換えると画一的で単調である。 しかしその1軒1軒が少しずつ工夫を取り入れることで、その町全体の景観やそこでの生活に少しずつ良い影響を及ぼすのではないだろうか。
そもそも一続きの大きな土地を人為的に幾つかに区切ることによって生み出された分譲地は、土地の形状や大きさが絶妙に計算されており建物の大きさや配置、駐車場や庭やアプローチなど外部空間のレイアウトまでもある程度想定されているように思う。ある種の都市計画マスタープランのように。その暗に決められたマスタープランに導かれ、分譲地一帯には同じような配置で同じような形の住宅が建ち並ぶ。 今回の計画では、その分譲地のマスタープランを許容しつつも仕上げや窓の配置、吹き抜けの取り方や植栽計画を少しだけ“工夫”することで、従来の分譲地に建つ住宅とは少し違った”棲家”を提案した。
資料請求にあたっての注意事項