敷地は前面道路から奥まったところにある、約365㎡の広い平坦地である。周辺は隣家やマンションが建ち並び、プライバシーの確保も必要とされる敷地である。
小さな住宅によって、広い敷地全体を住環境として有効化することを目論んだ。
プライバシーが求められる室はそれぞれワンヴォリュームの箱として作られ、敷地と周辺環境の条件、室同士の関係から敷地に分散配置され、点在する箱によって広い敷地が分節される。
分散された箱で囲われたスペースは、屋根の掛かった動線が集まる広場として、リビング・ダイニングと位置づけている。箱どうしで挟まれたスペースはプライベート性のある庭となり、その大きさにより、食事の出来るテラスや、坪庭となっている。
箱の隣地側のスペースは周辺環境に準じて、バックヤード、両親宅との交流空間、木々に囲まれたドッグラン、駐車スペースとなっている。
小さな住宅によって広い敷地を空地としてではなく、有効な生活空間として機能させている。
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